ホワイトライオンの王様

ホワイトライオン哺乳類

ホワイトライオンの王様

南アフリカのサンボナに棲むホワイトライオンのキング・ジャバロニとその家族を追った。ジャングル大帝で馴染み深い、ホワイトライオンは、アフリカでも、実に珍しい動物で、特別な動物と考えられている。

ジャバロニは、現地の人々から昔から伝説となっているホワイトライオンの子孫として信じられている。絶滅も危ぶまれていたホワイトライオンの火を絶やさぬよう、現地では、彼らの調査や研究が行われている。

一時期、ライオンも含めたアフリカの動物たちは心無い人々の犠牲になりました。剥製になったり皮を剥がれたり、角やその他の部位を取るためだけに大量虐殺されたり・・・あるいは家畜を襲う害獣として殺された

おそらく今でも金とために、あるいは生活のため野生動物を許可なく殺す人たちはいると思います

また白い毛皮を身にまとうホワイトライオンは、狩りの際、敵に見つかりやすくなかなか食事にありつけず、餓死してしまう

しかしホワイトライオンに関しては事情が変わって来ているようです

ビルダーがいるのです。彼は元農家をやっていたそうですが、今はホワイトライオンを増やすことで生計を立てています。育てたライオンは動物園に行ったり、政府や保護区に買い取られ野生に戻されたりしています。

オーストラリアへ輸送されたりもしています

ホワイトライオンの歴史

アメリカの遺伝学者スティーブン・J・オブライエン氏らが200行った遺伝子調査によってネコ科動物の祖先は2000万年頃に生息していた「プセウダエルルス」らしいことが解りました

「百獣の王」と呼ばれ、古代エジプト時代には崇拝の対象とされていたライオン。お馴染みの黄褐の毛色ではなく、全身が真っ白な「ホワイトライオン」と呼ばれる珍しい種もいます

実際に体は白いが、アルビノや人工的に交配させたものでもなく、今から2万年前の氷河期ごろに現れたらしい。

かつてライオンは、アフリカ、アジア、ヨーロッパ全域からアメリカ大陸まで広く生息していたが、当時、世界は氷河期の最盛期で、多くの地域が氷と雪に覆われた白い世界だった

そんな環境では白い毛皮が保護色になり、敵から身を隠したり、または狩りの獲物に忍び寄りやすくなっていた。当時は、ホワイトライオンの方が黄色い毛皮を持つライオンより、カモフラージュに適していた

ライオンにはそのころの遺伝子が受け継がれており、ホワイトライオンが生まれると考えられている。この遺伝子を守るための保護活動も行われているが賛否両論があるようです

ホワイトライオンの生態

百獣の王として動物園でも大人気のライオン。

ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類で、ネコ科の中ではトラに次ぐ大きさをしています。

ライオンの大きさはオスが体長170~250cm・体高123cm・体重150~225kg、メスが体長140~175cm・体高107cm・体重120~182kgほどです。

これはよく知られていると思うのですが、狩りはメスの仕事です

グループで獲物に近づき捕食します。あまり大きな動物は襲いませんが、時にはキリンでさえ襲うこともあります

群れから離れた若いオスなどは単体で獲物を仕留めなければなりません。捕食の確立も低いので1週間ぐらい食べれない事もあるようです

またライオンは基本的に群れで生活しています。この群れの事をプライドと呼びます。群れの構成は1匹もしくは複数のオスと数頭のメス・子ライオンです。

プライドを持たない若いオスが群れを襲い、群れを乗っ取ることもあります。もし成功すればそれまでいたオスは追い出されるか殺されます。また子ライオンもすべて殺されます

厳しい社会です。

そんなライオンですが人との関りは古いです。旧石器時代の壁画にも見られ、ローマ時代には見世物として重宝がられ現在まで続いています

少し前までは先ほども書いたように密猟の対象や害獣として狩られ、約半数にまで生態数が減ったライオンですが現在では保護活動の対象となっています

ホワイトライオンの現状

氷河期に活躍したホワイトライオンも、サバンナでは目立ちすぎ

獲物を狩るのも儘なりません。

現在ではほとんどのホワイトライオンが人間の保護下で生活しています。ある程度まで人間が育て自然に返すこともしているようですが、追跡はしている様です

また多くの生体が動物園で暮らしています。そこで生まれた物は他の動物園へ行くか、そこで暮らします。基本的に自然へ帰すことは無いでしょう。

ホワイトライオンの日本での飼育は東北サファリパークが有名で既に何十頭もの出産を経験されています

ホワイトライオンの映画

今、地球上では、年間四万種以上の生命が絶滅を迎えている。その原因の多くに人間による乱獲、環境破壊がある。地球上の生態系のトップにいるライオン。さらに霊的にも大きな意味を持っているとされるホワイトライオンを守ることは地球上の生態系を守ることにもつながる。そのホワイトライオンの保護活動をしているモデルであり著名なリンダ・タッカー女史の言葉から、これから人類がどのように生きればよいかを探る。 出演:リンダ・タッカー 監督:白鳥哲

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