ヘキチョウは、スズメ目カエデチョウ科に分類される小鳥で、別名「キンパラ」とも呼ばれます。スズメよりも小さく、全体的に黄褐色と白色の模様をしています。オスは喉から胸にかけて黒い模様があり、メスにはありません。日本ではペットとして輸入されたものが野生化し、広く見られるようになりました。
ヘキチョウ
分類: スズメ目カエデチョウ科
学名: Lonchura punctulata
英名: Scaly-breasted Munia
全長: 約11cm
外観: 全体的に黄褐色で、鱗状の模様があります。オスは喉から胸にかけて黒い模様があり、メスにはありません。くちばしは灰色で、脚は黒褐色です。
ヘキチョウ生態
群れ: 数十羽から数百羽の大きな群れで生活することがあります。
鳴き声: 「ジュッ、ジュッ」といった地鳴きや、さえずりは「キチキチキチ」といった感じです。
性格: 温和で、他の鳥とも仲良くできます。
活動時間: 昼行性で、日中は活発に活動し、夜は竹藪や樹木で休みます。
ヘキチョウ分布
原産地: インド、東南アジア
移入: 日本では、ペットとして輸入されたものが野生化し、本州中部以南に広く分布しています。他に、ハワイ、オーストラリアなどにも移入されています。
餌
野生: 主に植物の種子、特にイネ科の植物の種子を好みます。他に、昆虫やその幼虫なども食べます。水田の稲穂を食べるため、農業害鳥とみなされることもあります。
飼育: シードミックス(カナリアシード、アワ、キビなど)を主食に、青菜やボレー粉、昆虫などを与えます。
子育て
繁殖期: 日本では5月~8月頃が繁殖期です。
巣: 藪や草むら、竹藪などに、球形の巣を作ります。巣材には、草や茎、葉などを使います。
産卵: 1回に4~8個の卵を産みます。卵は白色です。
抱卵: オスとメスが交代で卵を抱卵します。抱卵期間は約12日です。
育雛: オスとメスが協力してヒナに餌を与えます。ヒナは約3週間で巣立ちます。
飼育を検討されている場合は、ヘキチョウの飼育方法について詳しく書かれた書籍やウェブサイトを参考にしたり、ペットショップの店員さんに相談することをおすすめします。