ベニスズメは、スズメ目カエデチョウ科に分類される小鳥です。鮮やかな赤色と白の斑点模様が特徴で、特にオスは繁殖期になると全身が赤くなります。その美しさから「イチゴフィンチ」とも呼ばれ、ペットとして人気があります。日本では、飼い鳥として輸入されたものが逃げ出して野生化し、各地で観察されています。
ベニスズメ
分類: スズメ目カエデチョウ科
学名: Amandava amandava
英名: Red Avadavat, Strawberry Finch
全長: 約10cm
外観:
オス(繁殖期): 全身が鮮やかな赤色で、翼、胸、腹に白い斑点があります。
オス(非繁殖期): メスと似たような色合いになります。
メス: 頭から翼にかけて暗褐色で、胸と腹は黄色。翼に白い斑点があります。
くちばし: 赤色
脚: 赤褐色
ベニスズメ生態
群れ: つがいで生活することもありますが、小さな群れで行動することが多いです。冬季には他のカエデチョウ類と100羽を越える群れを形成することもあります。
鳴き声: 「チッ、チッ」といった小さな声で鳴きます。
性格: 比較的おとなしい性格です。
活動時間: 昼行性で、日中は活発に活動し、夜は草むらなどで休みます。
ベニスズメ分布
原産地: パキスタン、インド、ベトナム、マレー半島など
移入: 日本を含む世界各地に移入されています。日本では、東京、神奈川、大阪、京都、滋賀、奈良、兵庫、新潟などで繁殖が確認されており、宮城・山形以南の琉球列島を除く多くの地域で生息が確認されています。
餌
野生: 主に植物の種子、特にイネ科の植物の種子を好みます。他に、昆虫やその幼虫なども食べます。
飼育: シードミックス(カナリアシード、アワ、キビなど)を主食に、青菜やボレー粉、昆虫などを与えます。
子育て
繁殖期: 原産地では6月~12月
巣: 藪や草むらの中に、ドーム型の巣を作ります。巣材には、草や茎、葉などを使います。
産卵: 1回に4~7個の卵を産みます。
抱卵: オスとメスが交代で卵を抱卵します。
育雛: オスとメスが協力してヒナに餌を与えます。
飼育を検討されている場合は、ベニスズメの飼育方法について詳しく書かれた書籍やウェブサイトを参考にしたり、ペットショップの店員さんに相談することをおすすめします。
注意点
ベニスズメは、日本では外来生物法で「特定外来生物」に指定されていませんが、生態系への影響が懸念されています。飼育する場合は、責任を持って管理し、絶対に逃がさないようにしてください。